2016年 10月 07日
2016年10月1日(土) 久々にGGというかEG(ヴァイルさん)と、もう1本 |
「少しは飲まなきゃ勿体ない」GGの類を、久々にあけてみようかという気分になりました。少し涼しくなったのと、土日の2日分けて飲んでもいいタイミングなので。
じゃあどれを開けるか。久々に少し年数経ったやつを飲みたいなというのと、でも何本かあるやつから開けるのがいいかな(後者がセコい考えですね)というので、この選択となりました。
ヴァイルさんの2010年、Erstes Gewa"chs。VDPが「Grosses Gewachs」を前面に打ち出すより少し前から、何軒かの造り手が上級辛口ワインに「Erstes Gewa"chs」というカテゴリーを提唱して、確かラインガウを中心にワイン法上も認められた表示になったとかどこかで聞き(読み)ました。それよりもっと前からあった「カルタ」のシンボルであったロマネスク風二重窓を横に3つ並べたシンボル付き。少なくとも2001年には存在したのは間違いない(ウチに実物アリ)ですが、何年に始まったのかまでは記憶がありません。このシンボルは黒地に白抜きと決まっていたようで、大抵の作り手のワインではエチケットの基本デザインが同じでもこのシンボルで遠目でも区別が付きました。
過去形で書いているのは、その後この区分が消滅したこと。多勢に無勢で押されたか、ラインガウも「Grosses Gewa"chs」に合流したのは2011年くらいからではないかと思います。なので、この2010年のEGはヴァイルさんの最後のEG。
それが理由ではなく、このワインが一際気に入って、前後の年の同じワインに比べても秀逸だと思ったので、その後何本か買い足しました。蔵元では売り切れていましたが、ショップMには在庫がありました。いわば「とっておきワイン」の一つですが、幸いまだ5~6本あるはずなので、この辺で1度開けてもいいだろうと思ったのは最初に書いた通り。
リリースの頃~買い足した頃の印象は「完熟感たっぷりのワイン」でしたが、5年経った今はどう感じるか。
色は、特に濃いという感じではありません。リリース時は濃い目だと思ったのに不思議。香りは、「ああ、コレだ!」。干しブドウ風と言うか、甘口アウスレーゼに通じる香りです。まあアウスレーゼ級のブドウで作っているだろうから当然と言えば当然かもしれないけど。
お味は、香りに反して甘みをさほど感じないのが不思議ですが、でも完熟ブドウのお味たっぷり。やっぱり、いいなぁ。
香りや味に関する記憶が人一倍いい加減だという自負はありますが、それでもあえて言うと、5年前とほとんど同じような感じです。この先、どんな風に変わっていくのか楽しみでもあります。
ところでこの手のワイン、食事と合わせにくいとか、どうせならワインだけ楽しむのがよいか、という話題が付きまといます。だからなかなか開けそびれていたというのもありますが、この日の感想は「ま、そんなことはいいじゃないですか。ワインとケンカするような食事はともかく、ワインを邪魔しない食事なら、美味しいものは美味しい」でした。
=====
さて、これを1日で飲んでしまうのは勿体ないと思ったのも最初に書いた通り。2日分けて飲むために、この日はもう一本、いわば「前座ワイン」を開けました。前座というには申し訳ない、ちゃんとしたワインですが、相手が相手なので。
最初、軽いリースリングを前座にとも思ったのですが、それではあまりに格の違いを痛感してしまうだけかもと思い、あえて別品種にしました。グリューナーフェルトリーナ。オーストリアを代表する白品種ですが、他の国ではまず見かけない品種でもあります。
ウチでも滅多に買わない品種でして、あやふやな記憶では「酸味の少ない、ブルグンダー系に通じる品種」かと思っていたのですが、このワインはもう少し酸味を感じる、リースリングとは別物だけどそんなに遠くもないワインのように感じました。
ところでこの日の飲み方ですが、実は「前座→真打」の順にではなくて、最初に両方とも開けて、並行して味見しながら飲みました。2種類の全然異なるワインを行ったり来たりという、およそ本格ワインマニアならまずやらないような邪道の飲み方。外飲みだと恥ずかしいけど、家飲みだからいいですよね。
週末ということもあって、どちらのワインも7割~8割方開けてしまいました。さすがのEGも、7割方空洞の壜で1日経ったあとは少し「抜けた」感じで、初日ほどの感動には至りませんでした。やっぱ、ヴァキュヴァンしたほうがよかったかな。(過去に、あれはあれで逆効果も感じたのでずっと使っていません。)
じゃあどれを開けるか。久々に少し年数経ったやつを飲みたいなというのと、でも何本かあるやつから開けるのがいいかな(後者がセコい考えですね)というので、この選択となりました。
ヴァイルさんの2010年、Erstes Gewa"chs。VDPが「Grosses Gewachs」を前面に打ち出すより少し前から、何軒かの造り手が上級辛口ワインに「Erstes Gewa"chs」というカテゴリーを提唱して、確かラインガウを中心にワイン法上も認められた表示になったとかどこかで聞き(読み)ました。それよりもっと前からあった「カルタ」のシンボルであったロマネスク風二重窓を横に3つ並べたシンボル付き。少なくとも2001年には存在したのは間違いない(ウチに実物アリ)ですが、何年に始まったのかまでは記憶がありません。このシンボルは黒地に白抜きと決まっていたようで、大抵の作り手のワインではエチケットの基本デザインが同じでもこのシンボルで遠目でも区別が付きました。
過去形で書いているのは、その後この区分が消滅したこと。多勢に無勢で押されたか、ラインガウも「Grosses Gewa"chs」に合流したのは2011年くらいからではないかと思います。なので、この2010年のEGはヴァイルさんの最後のEG。
それが理由ではなく、このワインが一際気に入って、前後の年の同じワインに比べても秀逸だと思ったので、その後何本か買い足しました。蔵元では売り切れていましたが、ショップMには在庫がありました。いわば「とっておきワイン」の一つですが、幸いまだ5~6本あるはずなので、この辺で1度開けてもいいだろうと思ったのは最初に書いた通り。
リリースの頃~買い足した頃の印象は「完熟感たっぷりのワイン」でしたが、5年経った今はどう感じるか。
色は、特に濃いという感じではありません。リリース時は濃い目だと思ったのに不思議。香りは、「ああ、コレだ!」。干しブドウ風と言うか、甘口アウスレーゼに通じる香りです。まあアウスレーゼ級のブドウで作っているだろうから当然と言えば当然かもしれないけど。
お味は、香りに反して甘みをさほど感じないのが不思議ですが、でも完熟ブドウのお味たっぷり。やっぱり、いいなぁ。
香りや味に関する記憶が人一倍いい加減だという自負はありますが、それでもあえて言うと、5年前とほとんど同じような感じです。この先、どんな風に変わっていくのか楽しみでもあります。
ところでこの手のワイン、食事と合わせにくいとか、どうせならワインだけ楽しむのがよいか、という話題が付きまといます。だからなかなか開けそびれていたというのもありますが、この日の感想は「ま、そんなことはいいじゃないですか。ワインとケンカするような食事はともかく、ワインを邪魔しない食事なら、美味しいものは美味しい」でした。
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さて、これを1日で飲んでしまうのは勿体ないと思ったのも最初に書いた通り。2日分けて飲むために、この日はもう一本、いわば「前座ワイン」を開けました。前座というには申し訳ない、ちゃんとしたワインですが、相手が相手なので。
最初、軽いリースリングを前座にとも思ったのですが、それではあまりに格の違いを痛感してしまうだけかもと思い、あえて別品種にしました。グリューナーフェルトリーナ。オーストリアを代表する白品種ですが、他の国ではまず見かけない品種でもあります。
ウチでも滅多に買わない品種でして、あやふやな記憶では「酸味の少ない、ブルグンダー系に通じる品種」かと思っていたのですが、このワインはもう少し酸味を感じる、リースリングとは別物だけどそんなに遠くもないワインのように感じました。
ところでこの日の飲み方ですが、実は「前座→真打」の順にではなくて、最初に両方とも開けて、並行して味見しながら飲みました。2種類の全然異なるワインを行ったり来たりという、およそ本格ワインマニアならまずやらないような邪道の飲み方。外飲みだと恥ずかしいけど、家飲みだからいいですよね。
週末ということもあって、どちらのワインも7割~8割方開けてしまいました。さすがのEGも、7割方空洞の壜で1日経ったあとは少し「抜けた」感じで、初日ほどの感動には至りませんでした。やっぱ、ヴァキュヴァンしたほうがよかったかな。(過去に、あれはあれで逆効果も感じたのでずっと使っていません。)
by budou-no-sato
| 2016-10-07 05:40